日常生活では同じ場面でも人によって意見・考え方・行動が分かれるのが普通だ.制服でもなければ,みんなが全く同じ服を上から下まで着ていることはない.天気によっても服装の選択は異なるし,体格や,行く先とそのときの目的によっても適切な服装は異なるからだ.同じ場面・同じ目的であっても,ひとによって最適の選択は違う.たとえば,マラソンのトップランナーと完走を目指す初心者ではウェアも履く靴も最善の選択は異なる.厳寒時の大会に初心者がトップランナー向けのウェアと靴で出場したら,あっという間に体調を崩すことになる.それぞれのウェアや靴には特徴があり,データとして提示されている.その選択に一般論はあるにしても,実際の購入には個別に走力や体型のコンサルティングの上で,価格やデザインを見て,最終決定をすることになる.
このような選択方法は,科学技術に関する知識をベースにする場合でも同じようなことがいえる.同一の科学的データを使っていても,我々の生活に関わる場面では適用する目的や関わる人々によって異なる結論が出てくる.それなのになぜ,「専門家が異なる意見を言っているので信用できない」という事態が発生するのか?また,どうして仲間との議論を積み重ねた果てに,結論は先鋭化しがちなのだろうか?異なる意見の存在と,意見の対立とは同じことなのか?
ワークショップでは最初にアイスブレイキングをかねてゲームをとりいれようと思います.
【日時】
2013年 7月 6日(土)19:00〜20:45(18:30開場)
【企画・運営】
科学哲学実験室 in 青学実行委員会
・村上祐子(東北大学)
・小泉千尋(青山学院大学)
・立花浩司(北陸先端科学技術大学院大学)
【場所】
青山学院大学青山キャンパス8号館3F イノベーションスタジオ(W30C)
東京都渋谷区渋谷4-4-25
http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html
【参加費】
無料(おなかがすく時間ですので,各自夕ご飯をご持参ください)
【定員】
15名程度(先着順で受付)
【参加にあたって】
・会場へのお酒の持ち込みはご遠慮ください.
・ワークショップ終了後,大学の近隣で懇親の場を持ちたいと思います(参加費別途).
よろしければご参加下さい.
・ワークショップの様子は研究資料に用いるため,写真・ビデオ撮影をする可能性があります.ご了承ください.