9-10月A講座
台湾LGBT運動の現在・過去・未来
ーーひとりのゲイの体験から
劉靈均(りゅう・れいきん。「関西同志聯盟」共同代表)
開講日:9/6 9/20 10/4 10/18
●講師から
2019年5月24日、台湾はアジアで初めての同性婚ができる国となった。1987年に世界一長い「戒厳令」が解除された後、わずか30年で儒教的伝統に影響された国から一躍、アジアのジェンダー平等の灯台となった。そこにはどんな経緯があったのか。また、隣国としての日本は、このような経緯からなにを学べるのか。講師自身の個人的体験も紹介しながら、受講者と一緒に考えていきたい。
1講 台湾LGBT運動の歴史----女性解放運動とのつながり
2講 台湾LGBT運動と教育現場----「性別平等教育法」を考える
3講 台湾LGBT運動の光と影----犠牲者と試行錯誤
4講 台湾LGBT運動と文化----文学と大衆文化
●講師プロフィール
相模女子大学非常勤講師、「関西同志聯盟」共同代表。1985年台湾・苗栗県生まれ、台北市育ち。2003年から学生自治運動へ参加、2007年以後はジェンダー運動に参加。国立台湾大学日本語学科修士課程修了(日本近代文学)。高校と大学の非常勤講師を経て2013年来日、神戸大学大学院人文学研究科博士(文学)。三重大学特任講師を経て、相模女子大学非常勤講師。専門は台湾のLGBT文学と社会運動、アジアの戦前期の日本語詩歌など。2017年にアジアのLGBT(同志トンチー)情報を日本の地方に伝える任意団体「関西同志聯盟」を結成し、その共同代表。名古屋市在住。
●企画者より
2003年にLGBTパレードを開始した台湾は、日本が1990年代からパレードを開催しつつも中断を繰り返し、行進者も警察規制に一因があるとはいえ3千人を超えないなか、数年で1万人を超えた。社会運動でも同性婚法制化などの進展を見た。おなじ東アジアの国として、単純に「不思議」である。アジアに欧米的運動は適合しないと主張する人も、台湾の「成果」を否定することは難しいだろう。この台湾の「秘密」を探るとともに、現代世界に普遍的な人権運動とはなにかの解が得られるのではないかと期待している。
受講料:4回一括8,000円(税込)
開催方法:zoomによる開催です。当日zoomのURLをお送りしますので、ご視聴ください。後半の質疑では、顔出しでのご受講をお願いします。
受講者にはスライド資料(pdf)を送付するほか、講座の模様は録画し、受講生限定でYouTubeで公開しているので、復習/欠席時にも便利です。
お申込み:このサイトから、各自でお申込みください。受講料のお支払いについても、そちらにご案内があります(送金手数料のご負担をお願いします)。