パープル夜間大学 4-5月B 講座

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開催日程

2021/04/12(月)19:00 ~ 21:00

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4-5月B

性別観と性同一性をめぐる心理学 

〈トランスフォビア〉を超えるために          

佐々木掌子さん(明治大学准教授)       

開講日:4/12  4/26  5/17  5/31

人はなぜ割り当てられた性別とは異なる性同一性を形成するのか? それは疑問もなく「割り当てられた性別への性同一性を形成していく」多くの私たちの特権性を問うことでもある。

 1講 身体的性別の発達~性分化とその多様性~         

 2講 性同一性と性役割~相関があり独立しているふたつの概念~ 

 3講 性同一性の発達と形成~小児・思春期の性別違和~     

 4講 規定されない性別を生きる~Xジェンダーと性別〜


〈企画団体からのメッセージ〉
 トランス女性への排除問題がさまざまに波紋を広げるなか、一方で、シスジェンダーに「安住」するゲイの私には、それは遠く感じられるーー「性別」をめぐる切実さを実感しにくい問題でした。この界隈でよく聞く「私らしさ」(性のアイデンティティに引きつけて言われる)も、わかったようなわからない言葉でした。
 そうした「性別」や性にもとづく私らしさの感覚を正確に、深く掘り下げて学びたい。そしてトランス排除言説など現場の混乱をひもとく一助にもしたい。
 そうした視点からこのコースは企画されました。
 心理学のデータと分析による方法論をベースに、性同一性の形成について、さまざまな知見をご紹介いただきます。講師の著書(『トランスジェンダーの心理学』)の帯書きには、「どのようにして、割り当てられた性別とは異なる性同一性を形成していくのか?」とあります。それは同時に、疑問もなく「割り当てられた性別への性同一性を形成していく」多くの私たちの「特権性」を問うことでもあります。
 あわせて現代は世界的にも、Xジェンダー(ノンバイナリー、エイジェンダー)など、男女の性別二元制への違和を表明する人が増え、性別観の転換期にあるのかもしれません。トランスジェンダーに長く寄り添い、当事者からの信頼も厚い講師に、これまでの歩みや、性別観のゆくえなどについても、示唆的なお話をうかがえたらと思っています。

受講料:4回一括8,000円(税込)

開催方法:zoomによる開催です。当日zoomのURLをお送りしますので、ご視聴ください。後半の質疑では、顔出しでのご受講をお願いします。なおzoomができないかたには東中野事務所での視聴を受付ますので、お問い合わせください。

お申込み:このサイトから、各自でお申込みください。受講料のお支払いについても、そちらにご案内があります(送金手数料のご負担をお願いします)。