特別上映「黒沢美香&ダンサーズ稽古ドキュメント2017」各回13:00-17:55

共有用URL https://everevo.com/event/55502
開催日程

2020/07/15(水)13:00 ~ 2020/07/19(日) 17:55

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◆特別上映「黒沢美香&ダンサーズ稽古ドキュメント2017」入場無料、入退場自由

7月15日(水)~19日(日) 13:00~17:55

   13:00-15:16  前篇上映(2時間16分)

   15:30-17:55  後篇上映(2時間25分)


舞踊家・黒沢美香の追悼公演の稽古を映画作家・堀江実が
半年に渡って密着した超大作ドキュメンタリー映画。黒沢美香&ダンサーズ総勢28名、怒涛の稽古風景。

他力本願xG企画「おどる身体と展覧会」の一部として大倉山記念館ギャラリーにて特別上映致します。最初で最後の一般公開となります。当日参加もOKですが、人数把握のためにご予約いただけると有難いです。

無料のためこのページからは申し込めないので、よろしければ下記からお願いいたします。http://www.tarikihongan-g.net

監督の堀江実より
黒沢美香さんは、私が一時期、濃密な時間を共に過ごしたアクショニスト・首くくり栲象さんのパートナーでした。美香さんが亡くなった翌年の夏、とつぜん栲象さんから「美香の追悼公演へ向かうダンサーズを撮らないか?」と提案され、続けざまに「いまのダンサーズを撮れるのは堀江君しかいないんだ。きっといい顔が撮れるぞ」と焚き付けられ、この作品はスタートしました。年末の公演本番は別仕事で参加できないという大きな枷を、映画制作の僥倖へと積極的に転嫁させるべく、稽古場の時間だけで映像を構築する態度を即座に固めました。ナレーションは一切なし、テロップも最小限にとどめて、眼前で掴んだものだけを積み重ねていく、いわゆるダイレクト・シネマの手法を採用して、撮影行為を手段ではなく、目的として扱うことに最大限努めました。ダンサーにとっては稽古でも、私にとってはすべての瞬間が本番としてありました。小屋入り前日までの5ヶ月間、週3のペースで計48回の稽古に立ち会い、200時間以上の撮影素材から編集したものが、本作となります。そして、完成した作品を2枚のDVDに焼いて、入院中の栲象さんを見舞った夜が、栲象さんとの別れの瞬間となりました。寂しいことに栲象さんはこの映画を見ずに旅立ってしまいましたが、栲象さんは私の見なかった公演本番を目撃しました。それできっと十分だったんだと、いまでは思えます。栲象さんの本当の思惑は、仲間内だけの稽古場に、堀江という他者の視線を注がせることにあったと思います。一方、私は私で、この機会はきっと稀有な映画的挑戦となる直感し、稽古場に飛び込んだのでした。美香さんと馴染み深い大倉山記念館もじつにステキな場所です。料金無料、入退場自由なので、お気軽にどうぞ。今回が最初で最後の一般公開です。