機能解剖学的触診技術による的確な病態の推察が治療結果を決定する!
学生さんや若い療法士の方々から、
「肩関節周囲炎患者の治療は難しい」という声をよく耳にします。
その要因の1つとして、
肩関節複合体の運動が複雑で自由度が高く、
操作技術が難しいことが挙げられます。
また、治療対象となる責任組織や
病態を推察する手順が確立していないことも、
大きな要因ではないでしょうか?
その結果、どこを、どう治療すれば改善が期待できるのかが
導き出ないまま運動療法を実施することになり、
治療中も正常な運動軌跡から外れた
関節操作で痛みを出してしまい、
患者さんも療法士も困っている状態に
陥っていると考えられます。
問題の原因がわからない状態で、
解決方法ばかりを探していても
うまくいかないのは当然のことのように思えます。
では、責任部位と病態を推察するための
評価方法などを学ぶ機会はあったでしょうか?
学生時代、知識としての正常運動学や
解剖学、拘縮の病態などを学びましたが、
可動域の評価では正確に角度を測ることを求められ、
疼痛の評価ではどの部位がどの程度痛いかを
示すにとどまっていたように思えます。
それらも重要ですが、学んだ基礎知識を活かしつつ、
問題解決という視点で原因究明をするための評価を行い、
病態のある部位に対して、
病態を解決する治療・対処方法を選択できるというのが、
患者さんの機能不全や症状を改善するために必要なことではないでしょうか。
このエポックセミナーを受けると・・・
・肩関節の基本構造が理解できる
・数位園の病態生理を理解することができる
・肩関節の触診技術が身につく
・理論的な評価方法が身につく
症状に合わせた評価や治療技術が身につく!
肩関節周囲炎という診断名には多くの病態が含まれており、
「肩関節周囲炎だからこのメニュー」
「肩関節周囲炎にはこの治療がすべて有効」と言えるものはなく、
結果を出すのが容易でないことも事実です。
このセミナーを通じ、
機能解剖をベースとした触診技術を活かして
問題の原因を推察し、
原因に合った運動療法を実施するという
基本的で平凡な1つ1つの過程の積み重ねが
大切であることを学んでいただければ幸いです。
プログラム
1.原因究明のための評価の大切さ
2.肩関節周囲炎の病態
3.肩関節周辺組織の機能解剖学的触診技術(骨とrotator cuff中心)
4.責任組織・病態の推察方法と運動療法
5.症例を通じた評価・治療の実際
※実技ができる服装でご参加ください(Tシャツ可)。
お申し込みはこちらから→http://seminar.ep-och.com/seminar/13750