既に戦略市場であるアフリカ
広大なサバンナに動物がいる風景、そのような我々の印象とアフリカの現状は大きく異なります。
アフリカでの携帯電話の登録数はすでに9億5570万台を超え過去5年間で約1.5倍に成長し、携帯電話を利用したモバイル・バンキング・サービスは今や低所得者が利用し得る金融サービスとして普及しています。コカ・コーラは2020年までの10年間にアフリカに約1900億円を投資し販売網・生産網の強化を進め、中国商工業銀行はアフリカ20か国に1200ヶ所の支店を持つスタンダード銀行の株式を20%保有し、南アフリカでの再生可能エネルギー事業投資等、多くの案件を共同で進めています。さらに韓国サムスンは2018年から5年間で、アフリカでの売上を同社の世界売上の20%まで倍増する計画を打ち出しています。
欧米、中国、韓国企業にとって既にアフリカは市場なのです。
日本の動き
アフリカへの進出では大きく後れを取る日本でも「援助から投資へ」をキーワードにアフリカとの関係を見直しています。
2013年に日本で開催されたアフリカ開発会議(TICAD5)では、安倍総理は民間企業による進出をアフリカ成長促進の原動力と位置づけ、官・民含め3.2兆円の投資を行うことを表明し、2016年にケニアで開催された前回会議(TICAD6)では、必要な取り組みについて、より具体的な議論がなされました。日系企業の中で「最後のフロンティア」と位置付けられるアフリカですが、本格的な進出を後押しする状況が整いつつあります。
アフリカの実際は
このような状況を踏まえ、当セミナーでは、TICAD7の開催都市である横浜市にて、アフリカにて事業を行う企業、NPOの方々を講師として招き、参加者の以下のような疑問に答えます。
- アフリカにはどのような市場があるのか?
- アフリカの人々の実際の生活は?
- どのような企業がビジネスを展開しているのか?
- 進出はどのようなステップで検討すればよいのか?
- 進出にあたって、活用できる支援機関や補助金はあるか?
スケジュール
14:00~14:10 1.ご挨拶 (横浜市国際局国際政策部 担当部長 岡本 博之)
TICAD7とアフリカビジネスについて
14:10~14:40 2.Welcome Speech
(JCCP M株式会社 取締役/認定NPO法人 日本紛争予防センター(JCCP)理事長)
日本企業がアフリカに進出する意義
14:40~15:20 3.アフリカに行く日本企業 (JCCP M株式会社 マネージャー 楠 香子)
アフリカ市場全般、アフリカへの進出方法、進出している企業事例
15:20~15:30 小休憩
15:30~16:00 4.肌で感じたアフリカ
(イグニション・ポイント株式会社 マネージャー 河野 麻衣子)
アフリカ数か国をめぐって分かった最新のアフリカ
16:00~16:30 5.アフリカ進出事例
(音羽電機工業株式会社 取締役/営業本部 本部長 兼 新規事業室 室長 吉田 厚)
音羽電機工業株式会社によるアフリカへの挑戦
16:30~16:50 6.支援機関の活用方法 (JCCP M株式会社 マネージャー 杉野 晋介)
アフリカ進出において活用できる支援機関や政府補助金
16:50~17:00 7.Closing (JCCP M株式会社 代表取締役 堺 夏七子)
17:00~18:00 8.レセプション(名刺交換会) 軽食とお飲み物をご用意いたします
登壇者プロフィール
■吉田 厚(よしだ あつし) 音羽電機工業株式会社 取締役/営業本部 本部長 兼 新規事業室 室長
音羽電機工業へ入社後、広報室責任者を経て、現在新規事業室の責任者として従事している。事業モデルの構築、企業間連携の推進など次世代事業を担っている。近年は東アフリカにあるルワンダ共和国からのインターン生をきっかけにルワンダプロジェクトを立上げ現地でのビジネス化を目指す。
■河野 麻衣子(こうの まいこ) イグニション・ポイント株式会社 コンサルティング事業本部 マネージャー
東京大学大学院終了後、外資系・日系コンサルティングファームにて都市開発や新規事業企画、海外事業の市場調査、事業企画、営業支援等に従事。学生時代に旅行したアフリカに魅了され、社会人になってからもコンサル経験を活かして国際NGOでのボランティア活動に参加する等、アフリカ大陸計11か国を訪れている。
■瀬谷 ルミ子(せや るみこ) JCCP M株式会社 取締役/認定NPO法人 日本紛争予防センター(JCCP) 理事長
中央大学卒、英ブラッドフォード大学紛争解決学修士、国際PKO、外務省、NGOにてアフリカや中東諸国で勤務。2007年よりJCCPに参加、ソマリア、南スーダン、ケニア、トルコで紛争・テロ予防、平和構築事業を実施。NEWSWEEK日本版「世界が尊敬する日本人25人」、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー等に選出。