ビジネスチャンスとしてのSDGs
『わが社もそろそろSDGsについて考えなければ。』『SDGs達成への貢献をアピールできるような事業を検討してくれ。』このような声が、皆さまの会社でもあげられているのではないでしょうか。
2015年9月に国連で採択されて以来、「SDGs」という言葉を耳にする機会が、ビジネスの場でも増えてきています。一部のグローバル企業では、既にSDGsを国際社会が合意した新たなグローバル指標として、また新たな市場を生み出すドライバーとして捉えています。
世界的な消費財メーカーであるユニリーバは、SDGsを毎年3兆ドル規模の新たなマーケットを創造するビジネスチャンスと捉え、「The Unilever Sustainable Living Plan」として経営計画の中に統合し、「2020年までに10億人の健康と衛生を改善する」「小規模小売店経営者に収入向上のためのプログラムを提供する」といった具体的目標を掲げています。
日本では、2016年に「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が首相官邸に設けられ、2017年には経団連が「企業行動憲章」を改訂し、SDGsの達成を掲げ、会員企業に対して自主的な実践を求めるなど、官民一体の取り組みを推進しようとしています。
しかしながら、日本の時価総額トップ100社の中でCRS報告書にSDGsを取り上げている企業はわずか38社であり、SDGsへの取り組みはまだそれほど進んではおりません。
SDGsを会社経営に取り入れるには
このような状況を踏まえ、当セミナーでは世界の中でもSDGs達成への進捗が道半ばであるアフリカを取り上げ、皆さまの以下のような問いに答えることを目的としています。
・SDGsは今後、どのように会社経営に影響を与えるようになるのか?
・アフリカにはどのようなSDGsに関するニーズがあるのか?
・SDGsをどのように会社経営に活用していけばよいのか?
・先進的な企業はSDGs達成に貢献するためにどのような取組を行っているのか?
・SDGsに関連した事業を進める際に、企業が活用できるスキームにはどのようなものがあるのか?
スケジュール
15:00~15:10 | 1.Opening |
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15:10~15:40 | 2.SDGsの潮流とJICAによる企業との連携事業 (独立行政法人 国際協力機構(JICA) 民間連携事業部 次長 小西 伸幸) SDGsを取り巻く動き、JICAによる企業との連携事業のご紹介 |
15:40~16:20 | 3.アフリカのSDGsニーズと企業活動 (JCCP M株式会社 マネージャー 杉野 晋介) SDGsが企業に与える影響、アフリカにおけるSDGsニーズと事業例のご紹介 |
16:20~16:50 | 4.事例)ユニリーバのSDGsへの取り組み (ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 アシスタントコミュニケーション マネージャー 新名 司) |
16:50~17:00 | 5.Closing |
17:00~18:00 | 6.レセプション(名刺交換会) 軽食とお飲み物をご用意いたします (登壇者、および参加企業) |
登壇者
小西 伸幸(こにし のぶゆき)独立行政法人 国際協力機構(JICA) 民間連携事業部 次長 東京大学卒業後、日本電気株式会社(NEC)の人事勤労グループ勤務を経て、1995年に国際協力機構(JICA)に入構。開発途上国支援のためのプロジェクト形成・監理に携わる。主に職業訓練や工学教育分野を担当。3回のタイ駐在を含め東南アジア地域での業務経験が長い。 現在は途上国の開発課題解決のため、民間企業との連携活動に注力している。 |
新名 司(しんみょう つかさ)ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 アシスタントコミュニケーション マネージャー 米国シラキュース大学大学院卒。2004年日本リーバ(現ユニリーバ・ジャパン)入社。2009年から現職。企業広報全般を担当し、ユニリーバ・サステイナブル・リビング・プランの日本市場への展開や、東日本大震災の被災地支援、再生可能エネルギーへの100%切替などに携わる。 |
杉野 晋介(すぎの しんすけ)JCCP M 株式会社 マネージャー 大卒後、海外で多くのODA事業を手掛ける株式会社日さくに入社、主にアフリカでプロジェクトの新規開発や管理に従事。モロッコ国JICA専門家、アフガニスタン国JICA専門家、開発コンサルタント会社勤務を経て、今年4月より現職。博士(安全保障)。 |