日本各地でセミナーを行うほか、アジア各国で活動する知の巨人・川手鷹彦。
ヨーロッパ十数年の演劇活動では、名優や教会の祭司から「ドイツ語を善くする」と賞賛され、論文を著名な学者に盗作され、バリ島では山間の村々で敬愛されたランダ舞僧侶、本邦では自閉症を始めとする子どもら若者たちへの藝術教育に心血を注ぐ…
まさに現代の天才は、発達障害・治療教育、ドイツ文学、人類の発展史、演劇、日本文学、シュタイナー、琉球文化…など、幅広い分野を行き来しながら、深い教養の世界へと皆さんを誘います。
ビジネスパーソンには、即効性のあるスキルではなく、幅広い知見や教養が必要な時代です。
教養のための教養ではなく、思考や行動に影響を与え、自分や人生そのものを成長させていくための本物の教養を学ぶチャンスがここにはあります。
本物の知恵を見つけに来てください!
【セミナー内容】
今回のセミナーの焦点は「儀式としての演劇〜新しい時代における演劇的浄化は可能か?〜」です。
アリストテレスが著書『詩学』の中で悲劇の持つ作用として取り上げた「カタルシス」という言葉をご存知でしょうか。
例えば、自分よりスケールの大きな苦難の物語を読んだり観たりすると、なんだかずっと抱えていた悩みが軽くなったように感じた・・・
そんな経験は誰しもあるかと思います。
有名なギリシア古典文学「オイディプス王」では、主人公は父と知らず殺害した上、母と知らず姦通します。そのことを知り、自らの目をつぶして放浪の旅にでます。
その苦難は、普段私たちが日常生活を送る上で、到底体験し得ないスケールの物語です。
しかしそのような物語が舞台上で繰り広げられるのを観ることで、意図せずとも相対的にちっぽけな個人の苦しみが洗い流される――
それが演劇を観ることによってカタルシスが起きた瞬間です。
この度のセミナーでは、欧州・日本・中国など世界各地で活躍する劇作家・演出家 川手鷹彦が書き下ろした渾身の作品『蛇の密約』をベースに、演劇の持つ浄化作用について語ります。
*舞台公演「蛇の密約」は、東京と北海道で上演予定です。
詳細:http://plays.kawatetakahiko.info