長谷川きよし(vo.g) with パトリック・ヌジェ(vo.acc.flh.ケーナ)

2014年8/20（水）

18:30open 19:30start

前売￥7,000　当日￥7,500

お客さんからの感想

70年代「別れのサンバ」がヒットした。そのころピンと来なかったが、その後ボサノヴァを知ってから、「別れをサンバ」を聞き直すとこれはバーデンパウエルスタイルではないかと感じた。

そしてそのクールでこころのひっかかる歌声、ずっと聞きたかった。今回はアコーディオン、フリューゲルホーン、ケーナなどを巧みに操るパトリック・ヌジェとの二人のユニット。律儀にも予定の７時半きっちりにステージに現れ、有名なシャンソンから始まる。

シャンソンは母の世代の音楽と思って避けて来たが、ドラマ仕立ての詩が人生の機微を謳うこの音楽を二人のハーモニーで正面に向き合って聞くとずっと前から好きだったかのように思える。

長谷川きよしの明瞭で粒立ちのきわだった歌声のシャンソンから一幕ずつの芝居でも見ているようなヴィジュアルイメージが湧いて来るのが不思議。きっと何万回歌っているだろう「別れのサンバ」「黒の舟歌」「灰色の瞳」などのヒット曲も丁寧に丁寧に歌われ、バックのアコーディオンのせいもあり新鮮な響きで今の時代になっても生きる歌の意味が伝わる。静かな感動の夜。　（田中宏明）