「福島泰樹短歌絶叫コンサート」
~行け帰ることなく~
福島泰樹[永畑雅人(p)]
三島由紀夫が「われわれは一人の若い定家を持つたのである」と序文を寄せ絶讃した春
日井建の処女歌集『未青年』から半世紀、没後10年の今年には処女詩集『風景』が出版
され、春日井建の詩心が甦る。その詩集の解説は「短歌絶叫コンサート」のパフォーマ
ンスで知られる福島泰樹が筆を執り、今宵は一夜限りの“春日井建を追慕する”特別ス
テージが繰り広げられる。影を脱ぎ捨て、「帰燕」となって光りの中に還っていった永
遠の少年春日井建よ! おのれなきあとの行く末目に痛き窓の向こうのひかる雲など?
(福島泰樹)
6/9(月)Tokuzo tel: 052-733-3709
http://www.tokuzo.com everevo@tokuzo.com
18:00open 19:00start
前売¥3,000 当日¥3,500
福島泰樹
東京都生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒業。早稲田大学在学中に早稲田大学短歌会に入会。三枝昂之や伊藤一彦と親交を持つ。また安保闘争をはじめとした学生運動にも関わる。
「心の花」を経て、現在「月光の会」主宰。1969年、第一歌集「バリケード・一九六六年二月」を刊行。安保闘争世代の熱気を表現し注目される。1976年よりシンガーソングライターの佐藤龍一と共に、歌謡の復権を目指し「短歌絶叫コンサート」を全国で開催。吉祥寺のライブハウスにて月例ライブを開き、これまでに海外含め1200ステージをこなす。石塚俊明、菊地雅志、永畑雅人らがバンドに参加している。また、筋肉少女帯の『スラッシュ禅問答』(アルバム『エリーゼのために』収録)に朗読で協力している。
1987年より「月光の会」を結成。季刊文芸誌「月光」を創刊し、坪野哲久、中井英夫、塚本邦雄、菱川善夫、木村三山らの特集を組む。「月光」所属の歌人には松野志保などがいる。